英語が4倍速で伸びるっていうカランメソッドが気になるけど、実際のレッスンはどんな感じなのかな?
カランメソッドは結構スパルタらしいけど、自分でもついていけるかな?
先生の質問に即座に回答するトレーニング「カランメソッド」。
密度の高い学習で、英語力が短期間で伸びると言われていますが、その分トレーニングはハードという話も…
実際どんな感じか気になりますよね。
私も受ける前は不安だらけで、レッスン前日はよく眠れませんでした(笑)
そこでこの記事では、私がカランメソッドのレッスンを初めて受けたときの様子をレビューしたいと思います。
はっきり言ってしまうと、「初レッスンはめちゃくちゃ緊張するし、とまどうことだらけ!」。でも、先生がていねいにリードしてくれて、ほめてくれるので、なんとかやりとげることができます。
では、詳しくレビューしていきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
※その後半年以上カランを続けて、少しずつ成果が出てきています。よければこちらの体験記録もどうぞ↓
カランメソッドとは?
では、レッスンのレビューに入る前に、そもそもカランメソッドというのがどんな学習法なのか、かんたんに見ていきましょう。
※こちらのネイティブキャンプの動画も分かりやすいので、合わせてご覧ください↓
カランメソッドは質問と回答を繰り返すトレーニング
カランメソッドは、ダイレクトメソッドとよばれる、母国語(日本語)を介さずに学習する方法の1つ。
先生が単語や表現について英語で説明。その後、それらを使って質問と回答の練習をします。
質問は2回繰り返され、生徒はそれに即座にフルセンテンスで答えます。先生が回答の出だしなどを言ってくれるので、それに乗っかりながら回答をいっていきます。
英語が4倍速で身につく
カランメソッドは、質問と回答を高速で繰り返します。そのため、レッスンの密度が非常に高くなります。
このことから、英語が4倍速で身につくとも言われています。
また、テキストを見ることは許されていないので、先生の説明や質問を英語で必死にリスニングしなければいけません。
回答も即座につくらなければいけないですし、先生が出だしを言うので、日本語で考える間がなく、英語で文章をつくるクセをつけることができます。
このように、リスニングとスピーキングに大きな効果が期待でき、日本語を介さずに英語を英語で理解する力、いわゆる英語脳が鍛えられます。
詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧くださいね↓
レッスン初体験レビュー
それでは、ここから、実際のレッスンの様子をレビューしていきたいと思います。
なお、私が体験したのは、オンライン英会話「ネイティブキャンプ」のレッスンです。
カランメソッドだけでなく、通常のレッスンも受けられ、料金的にもお得なのでオススメ。
※気になる方は無料体験を申し込んでみてくださいね。体験期間中、カランのレッスンも受けられます。
ネイティブキャンプのカランメソッドのシステムや料金については、こちらの記事をご覧くださいね↓
挨拶、自己紹介
レッスンが始まると、まずは挨拶と自己紹介があります。
Hi! Welcome to my lesson. How are you?
Hi. I’m a little sleepy now. But I’m good!
こんな感じのかんたんな挨拶をし、お互いの名前を紹介します。
カランメソッドでは、雑談の時間ははじめのこの「スモールトーク」だけ。スモールなので、挨拶・自己紹介程度で、1分くらいで終わります。
前回までの復習
通常のレッスンでは、はじめに前回までの復習を行います。
ですが、今回は1回目のレッスンなので、このステップはありませんでした。
トレーニングパートの進み方
トレーニングでは、「新出単語や表現の確認」「単語や表現の解説と例文」「先生の質問と生徒の回答練習」が1つのセットになっていて、これをいくつも行います。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
新出単語や表現の確認
はじめに、新しい単語や表現を確認し、発音します。私が初レッスンで受けたときは、こんな感じでした↓
Please repeat. “cheaper than”
チーパー ザン(なんだそれ?)
Yes. “cheaper”.(カタカタ←チャットボックスに単語を打ってくれる)
(あ、cheapの比較級か!)”cheaper than”
Good!
“more expensive than”
“more expensive than”
こんな感じで、先生の言った単語や表現を1回ずつ声に出します。1語~5語くらいなので、10秒程度で終わります。
単語や表現の解説と例文
確認した単語や表現について、先生が意味や例文を解説してくれます。
Listen. “cheaper than” is comparative of “cheap”.
(訳:cheaper thanはcheapの比較級です).
For example, “This pen is cheaper than that pen.”
“more expensive than” is …
(↑記憶で書いているので、正確ではないです)
先ほど確認したものについて全部解説してくれて、全体として15秒~30秒くらいかと思います。
なお、次のステップの「質問と回答トレーニング」では、先生はかなり早口で話しますが、この解説部分はややゆっくりです。
質問と回答
ここがメイントレーニングになります。こんな感じで進みます↓
Let’s practice.
Is your handkerchief more expensive than your shoes?
Is your handkerchief more expensive than your shoes?
No…
No. Handkerchief is more …(えっと)
My handkerchief is more …
(あっそうか) My handkerchief is more …
expensive than …
expensive than my …(えっと)
my shoes.
shoes!
Good!
こんな感じで、先生がリードしてくれるのに乗っかりながら回答していきます。
1つの表現に対して、いくつか質問と回答を行う場合もあります。
上ので言うと、ハンカチと靴を別のものに変えて同じ表現を練習しました。
バリエーション
この質問と回答には、バリエーションの違うものもありました。
1つは、Yes、Noを自分で選んで答えるもの。例えば、こんな感じです↓
Do you go to the cinema a lot?
Do you go to the cinema a lot?
Yes or No.
Yes, I go to the cinema a lot.
この場合、「No, I don’t go to the cinema a lot.」と答えてもOKというわけです。
もう1つのバリエーションは、次のようなもの↓
What’s the most expensive thing you’re wearing?
What’s the most expensive thing you’re wearing?
My shirt is the most expensive thing I’m wearing.
My sweaterでもhatでも何でもいいというわけですね。
こうしたバリエーションは、全体の1~2割くらいだったかと思います。大半は回答が決まっているものでした。
リーディングパート
レッスンの最後には、テキストを音読するパートがあるのですが、今回はありませんでした。
レッスン終了
最後に、挨拶をしてレッスン終了になります。
ですが、終了時間ギリギリまでレッスンしてくれたので、残り15秒くらいで「Thank you for today! See you!」と、慌てて挨拶して終了という感じでした(その後のレッスンでも同じ感じです)。
初レッスンの正直な感想
では、ここからは、レッスンを受けて感じた感想をご紹介します。
新出単語・表現の確認では、なんと言ったのか分からないことがある
“cheaper”などの新出単語の確認をするパートでは、先生がなんと言ったのかピンとこないことがありました。
カランメソッドでは、単語や表現がわりと脈絡なく出てきます。
above、belowという表現をやったと思ったら、その後に、January、February、…と月の表現が出てきたりするのです。
なので、文脈から判断することができず、とにかくリスニングするしかいない!という感じでした。
ただ、本当に分からないときは先生がスペルをチャットボックスに打ってくれたり、ジェスチャーしてくれたりします。
また、そのまま次へ進んでも、解説・例文パートで「あぁ、さっき言ってたのは○○か」と理解することができました。
それでも初心者の方には厳しいかもしれないと思いました。
解説は文法用語も入って難しい
解説パートでは、「comparative(比較級)」のような文法用語を使って解説がされるので、知らなければ、まったく意味が分かりません。
これも初心者にはきついところです。
ただ、すぐ後に例文を言ってもらえるので、「ああ、中学校で勉強した比較級のやつだ」と理解できる場合も多いです。
その後何回かレッスンを受けましたが、出てくる文法用語は、noun(名詞)など、いくつかに限られているので、一度覚えてしまえば、それほど大変ではなくなりました。
先生はガンガンリードしてくる
質問・回答パートでは、先生がリードしてくれるのですが、想像以上にガンガンリードしてくる感じでした。
文頭の1,2語だけヒントを出してもらう感じかと思っていたのですが、ほぼほぼ先生が言ってくれる場合もありました。
文章をつくる力があまりついていない初心者にとっては、先生のリードに合わせていけばいいので、やりやすいかもしれませんね。
逆に私は、「こんなにリードしてもらっては力がつかない!」と感じたので、頭をフル回転させて、先生のリードと同時くらいに言えるようにがんばってみました。
回答作成のルールにとまどう
カランメソッドの回答のルールとして、質問文の表現を使って回答をつくるというのがあります。
例えば、「What color are the walls of your bedroom?」 の場合、「White.」や「The walls are white.」はダメで、「The walls of my bedroom are white.」が正解です。
このルールは知っていましたが、やはりとまどいました。回答自体はつくれても、表現構造があっていないために、先生に訂正されることもしばしば。
先生の質問をかなりしっかり聞き取らないと回答がつくれないなと思いました。
カランメソッドはリスニング力も伸ばせると聞いていましたが、こういうところで集中して聞くから伸びるんですね。
先生はやさしく、ほめてくれる
初レッスンでは、ほとんど回答がスムーズに出てきませんでしたが、先生はていねいに寄り添ってくれて、文章がつくれると「Good!」「Very nice!」といった感じで、よくほめてくれました。
途中、自分の力のなさに心が折れそうになるのですが、先生がサポートしてくれるおかげで、無事にレッスンを終えられました。
その後のレッスンでも、いい先生ばかりで、いつも楽しくできています。
初レッスンでとまどわないための事前準備
さて、ここまでお読みいただいた方の中には、
「え… こんなにとまどいポイントあるの? 私には無理かも…」
と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで最後に、初レッスンをする前にやっておいたほうがよい準備をお伝えしたいと思います。
私がやっておくとよいと感じたのは次の3つ↓
1つ目は当然かもしれませんね。このサイトでもいろいろな解説ページを用意しているので、ぜひ参考にしてみてください(トップページに一覧を載せています↓)。
2つ目のカウンセリングですが、例えばネイティブキャンプであれば、日本人の方のカウンセリングを受けることができ、カランメソッドについてていねいに説明してくれます。月1回無料なので、事前に受けておくと安心です。
3つ目の文法用語については、とりあえず以下のようなものを知っていれば、しばらくは大丈夫かと思います。
noun 名詞
verb 動詞
adjective 形容詞
pronoun 代名詞
singular 単数の
plural 複数の
simple 単純形
continuous 進行形
※文法用語について詳しくは↓こちらで解説しているので、合わせてご覧ください。
もう1つ裏技的対策。カランメソッドでは、事前にテキストを見ることは禁止されているのですが、1回目だけはちょっとだけ見ておいてもいいかなと思います。本当はダメなんですが、レッスン冒頭から全く意味不明だと心が折れますからね。
まとめ:初レッスンはとまどうことばかり!少し準備してからのぞもう!
カランメソッドは少し特殊な学習方法。やはり初めての私にとっては、とまどうことの連続でした。
ですが、密度の高いレッスンで、たくさん英語を話せるので、英語力向上は期待できそうです。
先ほどあげた事前準備をして、ぜひ皆さんも挑戦してみてくださいね。
※「やってみたい!」と思った方は、ぜひこちらの記事で自分にあったスクールを探してみてくださいね↓