カランメソッドが気になるけど、英会話初心者の私でもできるかな?
カランを始めてみたけどついていけなくて挫折しそう… 何かいい方法はないかな?
英語学習法の中でもやや特殊な「カランメソッド」。上のような不安・悩みを持っている人も多いですよね。
そこでこのページでは、実際にカランのレッスンを200回以上受けた私が、「こんな人はカランについていけない・挫折するかも」というのを解説したいと思います。
また、ついていけないかもという人へのアドバイスもお伝えしたいと思います。
先にざっくりと結論を言っておくと、
という感じです。
それでは詳しく見ていきましょう!
※カランメソッドがどんな学習法なのか知りたい方は、こちらのページをご覧ください↓
カランメソッドが向かない、挫折する、ついていけない7つのパターン
基本的な文法や単語が身についていない
カランのレッスンでは、先生が、文法や単語の説明をしてくれますが、すべて英語で行われます。学校で習った文法や単語が全然身についていない人が理解するのは正直厳しいです。
私は学校の文法は得意だったので、レッスン中、「ああ、中学校の比較級の勉強で習ったあれだな」のように、すでにもっている自分の知識を使いながら理解することができています。
ですが、逆に「これ、学校で習ったこと身についてなかったら、先生の話を聞いてもちんぷんかんぷんだろうな…」と思うこともよくあります。
文法知識や単語の知識がない人だと、ついていけず、挫折してしまうかなと思います。
どの程度身についていればいいかを客観的に言うのは難しいですが、個人的には、中学校レベルの文法が理解できている、中学校レベルの単語を知っている、くらいは必要だと思います。
リスニングが極端に苦手
カランメソッドでは、レッスン中にテキストを見ることが禁止されています。
なので、リスニングが極端に苦手だと、文法や単語の解説、先生の質問に、終始ついていけなくなってしまいます。
先生がジェスチャーをしたり、絵を見せながら説明したりするのですが、ある程度のリスニング力がないと、有意義なレッスンにはできないでしょう。
これも目安を言うのは難しいですが、こちらの動画↓がほぼほぼ聞き取れるくらいのリスニング力はほしいと思います。
ただし、リスニングが苦手だからといって、すぐにあきらめる必要はありません。
カランメソッドでは、先生のリードにそって発話するので、シャドーイングに近い学習法になります。
シャドーイングはリスニング力向上にも非常に効果的な手法なので、もともとリスニングが苦手な人でも、カランメソッドに取り組んでいくことでどんどん向上させていくことができます。
実際、カランメソッドに取り組んだ人の口コミには、「リスニングができるようになった」というものが非常に多いです。
忙しくて時間が十分にとれない
カランメソッドでは、「50分のレッスンを週5日」受けるのが理想的とされています。
「理想」なので、ここまでできなくても効果はあると思いますが、「週に1〜2回しかレッスンできない」といった忙しい人には向いていません。
私は毎日レッスンしていますが、忙しくて休んでしまうと、前回の表現を忘れてしまったりしていて、効果が薄れてしまうなと感じます。
また、カランでは復習がとても重要。その時間をとれない人にも厳しいです。
レッスンは前回までの復習から始まるので、自分で復習しておかないと、その復習パートについていけず、挫折の原因になります。
私もときどき復習しないままレッスンに臨むのですが、復習パートがぼろぼろになり、「もう、やめたい…」という気持ちになります…。
安く英語を学習したい
カランメソッドのレッスンは、通常のレッスンに比べて高い場合が多いです。
主要3社で、月30回のカランレッスンを受けた場合の総額の目安はこんな感じになります↓
サービス名 | 月の総額目安 |
---|---|
ネイティブキャンプ | 約12,000円 |
QQ English | 約10,000円 |
イングリッシュベル | 約16,000円 |
ふつうのオンライン英会話であれば、月30レッスンで6,000円くらいが相場なので、それと比べると高いですね…。あまりお金を出せないという人には、カランメソッドは向いていません。
※カランの料金について詳しくはこちらをどうぞ↓
フリートークなどで楽しく会話したい
カランメソッドのレッスンは、いわば英語の「トレーニング」。ルールに沿って、先生の質問に答えていく練習をひたすら繰り返します。
なので、「つまらない」という声もときどき聞きます。
「外国人と海外旅行について楽しく会話したい」というような、コミュニケーションの楽しみを求めている人には向きません。
逆に、「フリートークなどと違って、答える内容が決まっているので、気楽に受けられる」という声も多いです。
間違いを指摘されるのが嫌
カランメソッドでは、文法や発音の間違いを頻繁に直されます。また、正しい文章であったとしても、カランメソッドのルールにのっとっていなければ直されます。
ふつうのレッスンであれば、多少間違っててもそのままにして、コミュニケーションを重視する場合がありますが、カランではそうはいきません。
なので、いちいち間違いを直されるのが嫌な人には向いていません。
ただ、指摘をどの程度してくれるかは先生によります。ネイティブキャンプだと、ほとんど指摘しない先生も結構多いです。
アメリカ英語を学習したい
カランメソッドはイギリス生まれの学習法。なので、内容はイギリス英語。アメリカ英語とは少し異なります。
例えば、1階をGround floor、2階をFirst floorと呼ぶのは有名ですよね。
どうしてもアメリカ英語を身につけたいという人には向いていないと言えます。
本当は発音も異なるわけですが、そもそもノンネイティブの先生が多いので、あまり違いがないです。
カランメソッドが向かない人、挫折する可能性がある人、ついていけない人への6つのアドバイス
ここまで読んで
そっか、私には無理か…
そうそう、僕もそれでついていけなくなっちゃったんだよ…
と思った人もいるかもしれませんね。
たしかに向き不向きがあるカランメソッドですが、向いていない人、ついていけないと感じている人でも、準備や対策をすれば大丈夫な場合もあります。
文法や単語の基礎を先に学習する
先ほど、文法や単語の基礎知識がないと難しいと書きましたが、そうした人は、先にそれらの学習をしましょう。
当たり前ですが、カランメソッドをやるやらないに関わらず、文法や単語は必要。どっちにしてもやらなくてはいけないのですから、がんばってやっていきましょう。
文法や単語の学習は、本屋さんで参考書などを買ってきてやるのがオススメ。オンライン英会話でやろうとすると、日本人講師を選ばなくてはならず高くなりますし、時間もかかります。
必要な文法と単語は、中学レベルの復習でよいと思います。
特に文法は、「問題集をガツガツやって完璧に身につける」といった感じではなく、「あぁ、こういうのやったよなぁ」と思い出せばOKです。ある程度思い出しておけば、カランのレッスンのときに再度勉強できるからです。
復習をしっかりとやる
カランのレッスンでいちばん大切なのは復習。レッスン中についていけない部分があっても、復習でテキストを見て理解し、次回のレッスンのときに受け答えできるようにすればOKです。
逆にいうと、カランは復習が必須になるから学習効果が高い、とも言えます。英会話のレッスンを受けても、復習しない人は多いと思いますが、カランは復習しないとついていけなくなります。しっかり復習することで学習が身についていきますし、復習が必須なので、英語学習にかける時間も必然的に増えていきます。
復習が大事なので、レッスン中にいくつか理解できないところがあっても、あまり気にしすぎないようにしましょう。
カランキッズからスタートする
実はカランメソッドには子ども用の「カランキッズ」というのがあります。ついていけなさそう、挫折しちゃったという人は、カランキッズからスタートしてみるというのも手です。
え、子ども用のをやるなんて恥ずかしい…
大人の方だとそんなふうに思いますよね。でも大丈夫!例えば、ネイティブキャンプの公式サイトにもこのように書いてあります↓
実際に大人でもカランキッズに取り組んでいる人はいるので、安心して挑戦してみましょう。
基本的な進み方などは通常カランと同じですが、1つの文法・表現に対して、たくさんの質問・回答トレーニングをやる感じなので、じっくりと進められます。
英語の文法用語の意味と発音をおさえておく
カランで挫折してしまう原因の1つが、文法用語。先生が、adjective(形容詞)のような文法用語をふつうに使ってくるので、これが理解できないとちんぷんかんぷんになってしまいます。
そこで、基本的な文法用語をさきに押さえておきましょう。それほどたくさんはないですし、繰り返し出てくるので自然と覚えられます。
以下のページにはじめに押さえておきたいものをピックアップしておいたので、参考にしてみてくださいね↓
カラン以外のレッスンを組み合わせる
カランメソッドだけだと退屈する人は、他のフリートークのレッスンなどと組み合わせて受講しましょう。
これは、単に「楽しい」というだけでなく、カランメソッドで身につけた英語力を「実践の場で試せる」という意味もあるので、非常にオススメです。
イギリス英語以外を学びたい人にもよいですね。
実際私もカランとニュース教材を並行して受けています。ニュース教材内のディスカッションパートでは、カランで習った表現を積極的に使うようにしています。
カランメソッドを朝活にする
忙しくて時間がとれないという人は、平日朝の25分をカランメソッドに当ててみましょう。
土日のレッスンと合わせれば、
平日:25分を1レッスン×5日
土日:25分を2レッスン×2日
→合計50分のレッスン4.5回分
となり、理想的と言われている時間数をほぼ確保することができます。
朝レッスンを受ける効果は英語力向上だけではありません。高速のレッスンによって頭がフル回転するので、仕事や学校の勉強にもプラスの効果をもたらします。
まとめ:カランメソッドは向き不向きがあるけれど、対策も可能
いかがでしたでしょうか。
特殊なレッスンであるがゆえに、向いていない人というのもはっきりしているのがカランメソッド。
ですが、英語力を効率的に伸ばす方法として魅力的なのも事実です。
ぜひ、上に書いた対策もふまえながら、カランメソッドに挑戦してみてくださいね。
※「始めてみようかな」という方は、こちらのページもぜひ参考にしてみてください↓