昇進のためにTOEICのスコアが必要。ネイティブキャンプのTOEIC対策教材は効果あるのかな?
就職、転職、昇進などで必要になるTOEICのスコア。オンライン英会話でスコアを伸ばしたいという人も多いですよね。
そこでこのページでは、オンライン英会話ネイティブキャンプでのTOEIC(TOEIC L&R)教材・コースについて解説します。実際にTOEIC対策教材を受けた経験や、ネイティブキャンプを続けて885点とることができた経験をふまえて解説します。
結論を言ってしまうと、
という感じです。それでは詳しく見ていきましょう!
※こちらのページもよければご覧ください↓
ネイティブキャンプのTOEIC対策教材・コースの特徴、メリット
はじめに、ネイティブキャンプのTOEIC対策教材・コースの特徴や内容、メリットについて見ていきましょう。
600点と800点の2コース、Part1~4、7に対応し、量も充実
ネイティブキャンプのTOEIC教材には、「600点コース」と「800点コース」の2種類があります。自分のレベルに合わせて選べますね。
どちらも、リスニングのPart1~4、リーディングのPart7に対応しています。
リーディングのPart5、6の教材はありません。
量もたっぷりとあります。例えば、600点コースはPart1だけで13レッスン、コース全体では128レッスンもあります。
「問題を解く → 語句などの確認 → 再度解く」が主な流れ
学習の流れとしては、「自分で解く → 語句の確認やディクテーション(穴埋め) → もう一度同じ問題に挑戦」といった感じです。
例えば、こちらは800点コースのPart4の流れです。
- ステップ1自力で解く
先生が流す音声をリスニングし、4択の問題に答えます。
- ステップ2ディクテーション
1文ごとにリスニングし、穴埋め形式でディクテーションしていきます。
- ステップ3再挑戦
もう一度リスニングします。高速の音声も聞きます。
- ステップ4もう1問取り組む
上記の流れをもう1問やります。
Partごとに流れは少し違いますが、おおよそこのようなイメージです。
予約不要で受け放題
TOEIC教材のレッスンは、予約不要の「今すぐレッスン」で受講可能。「今すぐレッスン」は月額料金だけで受け放題なので、TOEIC教材を何回でも受けることができます。
TOEIC教材に対応している先生とそうでない先生がいるので、検索のときに絞り込む必要がありますが、対応した先生はたくさんいるので困ることはないと思います。
※今すぐレッスンについてはこちらで詳しく解説しています↓
教材は無料
教材は無料で利用可能。また、レッスン中に自動的に画面に表示されます。
レッスン外では見ることができないのですが、一度レッスンを受けたあとであれば、音声などを使うことができるようになるので、復習も可能です。
※ネイティブキャンプの教材については、こちらで詳しく解説しています↓
ネイティブキャンプのTOEIC対策教材・コースをレビュー ~効果がない3つの理由~
このように無料で量も充実しているTOEIC教材ですが、私は使わなくていいと思っています。実際に私が受けたレビューをお伝えしながら、その理由を解説していきますね。
1.わざわざ先生と一緒にやる必要がない
いちばんの理由がこれです。わざわざ先生と一緒に教材をやっていく必要がないです。
先ほどPart4の教材の流れをお見せしましたが、実際受けてみると、「ほとんど自分でできる内容だよなぁ…」と感じてしまいました。自分で問題集を買ってきて、問題を解いたり、音声CDをディクテーションしたりすればいいわけです。
先生も「ほとんどやることがない」感じでした。教材の音声を流して、「どれが答えかな?」「空欄に当てはまる言葉は何かな?」と聞くだけなんです。
先生も退屈そうでしたし、先生とのコミュニケーションがほとんどないので私もつまらなかったです。
せっかく海外の先生とマンツーマンでレッスンできるので、フリートークとか、ある程度先生とコミュニケーションがとれるものをやりたいですね。
2.質問をしても、理解するのが難しい
分からないことがあったときに、先生に質問できるのは、レッスンのメリット。とはいうものの、質問は英語でしなければいけませんし、単語や文法の解説を英語で聞くのも非常に理解しづらいです。
実際私も分からない単語の意味を聞いてみたのですが、先生の説明と文章の文脈とを組み合わせて、「やっとこさ理解できる」という感じでした。
これだと、特に初心者の場合は、質問するのも、それを理解するのも難しいだろうなぁと感じました。
ネイティブキャンプには日本人の先生もいるので、質問したい場合は日本人の先生を選んだほうがいいですね。ただ人数がやや少なく人気なので、取り合いです…
3.教材にスクリプトがない
先ほど触れましたが、一度レッスンを受けたあとであれば、音声などがいつでも使えるようになります。
というわけで、私も復習でリスニングをもう一度やってみようと思ったのですが…
スクリプト(文字で書かれた文章)がありません…
これは決定的に不便。聞き取れなかったところを確認したり、音読したりといったことができないのです。
リスニングがある程度できる人をのぞけば、基本的に、スクリプトのないリスニング教材は役に立たないと思います。市販の音声付きの書籍を買ったほうがよいです。
そもそもTOEIC対策にオンライン英会話は向いていない
というわけで、ネイティブキャンプのTOEIC教材を使わなくてよい理由を3つ解説しましたが、何もネイティブキャンプがダメだというわけではありません。そもそもオンライン英会話というもの自体が、TOEIC対策には向いていないと思います。
TOEIC S&W(Speaking & Writing)であれば、先生と会話することでスピーキング力が高められますし、書いた文章を添削してもらうことでライティング力を高められます。
しかし、TOEIC L&R(Listening & Reading)の勉強は先生を必要とする機会が少ないです。スコアを伸ばしたいということであれば、過去問を解くなどの自習を中心としたほうが効率的だと思います。
「3日坊主になりがちだから、先生と一緒にやったほうが継続できそう!」という人はレッスンを活用するのもありです。ただ、25分のレッスンで数問しかやらないので、時間効率はあまりよくないです。
もちろん、分からないところを先生に教えてもらいたい! という人もいると思いますので、まったく意味がないというわけではありません。
ですが、英語で分からないところを教えてもらうのは困難です。また、「海外の人と格安で英会話できる」というオンライン英会話のメリットが全然生かされないです。
ネイティブキャンプのTOEIC対策教材の口コミ・評判・感想
それでは、他の人の口コミや評判、感想も見てみましょう。
ネイティブキャンプの公式サイトに「ネイティブキャンプ広場」という掲示板があるので、そこで口コミを探してみました。
意味がない、自習でよいという声は少なくない
やはり口コミを見てみてみると、
「実際に受けたけど、自分でやったほうが時間的に効率がいいと思った」
「TOEICの傾向や対策のようなことを教えてくれる先生はほとんどいない」
「先生が音声を流して答えるだけの、単調なレッスンだった」
このようなものが結構見つかりました。
全体としては、7割くらいが、こうした否定的な意見という感じでした。
先生と一緒にやるのがよいという声も
あまり多くはありませんでしたが、先生と一緒にやるのは一人でやるよりもよい、という声もありました。
「自分でやるよりも先生とやるほうがやる気がでる」
「一人でやるより集中できる」
また、「音声は用意されたものを使うので、発音がよい先生を選ばなくても大丈夫」という書き込みもありました。
たしかにこれはそうですね。発音がよい先生を選ぶのではなく、よくほめてくれる先生とか、相性のよい先生を選ぶと、モチベーションが高まりそうです。
とはいえ、25分かけて2問しかやらないのは、あまり効率的でないように私は感じてしまいます…
ネイティブキャンプを活用したTOEIC対策3選
ここまで読んで、「じゃあ、TOEIC対策したいなら、ネイティブキャンプじゃないほうがいいんだな」と思った人もいるかもしれませんね。
これについての私の意見は、「TOEIC対策教材はオススメしないが、デイリーニュースや「聞くコンテンツ」のTOEIC問題を音読に活用したりするのはよい。また、カランメソッドでリスニング力を高めるのもよい」という感じです。
では、以下で詳しく見ていきましょう。
1.デイリーニュースや「聞くコンテンツ」のTOEIC素材を音読に使う
TOEIC対策に限らず、英語力アップに非常に効果的なのが「音読」。私も実際に音読でかなりTOEICのスコアが伸びました。リスニング力、発音向上など、間違いなくオススメの学習方法です。
音読は、市販の教材でやってももちろんよいですが、ネイティブキャンプにも使える教材がいろいろあります。
ネイティブキャンプでは、多聴のコンテンツ「聞くコンテンツ」というのが無料で使えます。この中に、TOEICの教材があり、音声とスクリプトを使うことができます。
音声を聞いてディクテーションしてみる、スクリプトを見て音読する、音声を使ってシャドーイングしてみる、などいろいろな活用ができます。
また、デイリーニュース教材もスクリプトと音声があるので、音読に活用できます。少し文章が長く、使われている単語が難しいこともあるので、中級者以上のほうがいいかなと思います。
2.カランメソッドを受ける
カランメソッドというのは、先生の質問に即座に答えるトレーニングを繰り返す学習法。かなり集中してリスニングする必要があり、リスニング力が鍛えられます。
カランメソッドを提供しているQQ Englishは、大学との共同研究を行っていて、その結果、カランメソッドによってTOEICのスコアが平均110点伸びたそうです。
私自身もカランを続けていて、TOEICのスコアが大きく伸び、885点を獲得できました!
※私の体験談やカランメソッドの詳細はこちらのページをご覧ください↓
また、ネイティブキャンプの公式サイトに、「TOEICスコアがあがりました!」という受講者の声が載っているのですが、読んでみると、TOEIC教材を使っていないようで(笑)、カランをおすすめしています↓
公式の口コミで、TOEIC対策教材が出てこないとは…
3.「読むコンテンツ」で多読する、日本人の先生に文法を習う、発音を習う、
3つ目、といいつつこの中にいろいろ入っています(笑)。すごくオススメ!というわけではないのですが、人によっては、最適な学習法になるかもしれません。
まずは、「読むコンテンツ」の活用です。「読むコンテンツ」はネイティブキャンプ会員なら無料で使える多読のコンテンツです。本屋さんで1,000円以上するようなものが普通に並んでいてとてもお得です。
レベル別に用意されているので、自分のレベルに合ったものを読んでみましょう。リーディングのスピードアップなどに役立ちます。
次に「文法」について。「文法が苦手で全然分からない」という人であれば、「文法」の教材を日本人の先生で受けるのは1つの手です。質問が気軽にできるのでオススメです。
ただし、レッスンで一通り文法をさらっていくのは、かなりの時間がかかるので、参考書を読んで理解できそうだという場合は、そちらをオススメします。
また、日本人の先生は人気なので、追加料金不要の「今すぐレッスン」ではつかまりにくいですし、予約の場合は1回800円の追加料金がかかるので、ちょっと辛いです…
最後に、「発音」のレッスンをとって、発音を向上させるのも1つの方法です。「自分で発音できないものは聞こえない」とよく言われますが、発音ができるようになるとリスニングにもとても役立ちます。
ただし、「発音」教材は先生の力量が求められます。もちろんネイティブの人は、きれいな発音ができるわけですが、だからといって分かりやすく教えられるわけではありません。先生の口コミを見て、発音の指導が上手な人を見つけましょう。
※ネイティブキャンプの教材については、こちらのページで詳しく解説しています↓
まとめ:TOEIC教材ではなく、音読やカランで英語力を伸ばそう
このページでは、ネイティブキャンプのTOEIC対策について解説しました。
もう一度振り返ると、ネイティブキャンプのTOEIC対策教材は、先生と一緒にやる必要があまりありません。基本的には、自習で音読したり、公式問題集を解いたりするほうが、スコアアップに直結します。
ネイティブキャンプには音読に活用できる教材もあるので、うまく使っていきましょう。また、カランメソッドはスピーキング力やリスニング力を中心に英語力を効率的に伸ばせるので、オススメです。
というわけで、皆さんのスコアアップに少しでもこのページが役立てばうれしいです!