英語を身につけるのに音読がいいって聞いたけど、本当に効果あるのかな?
音読をやってるけど、いまいち効果が出てない気がする… 何かコツがあるのかな
英語学習法の王道の1つ「音読」。「英語を身につけるには音読!」と聞いたことがある人も多いですよね。
私も音読がよいと聞いてから、学習時間の大半を音読に割き、2年間くらい続けました。
そこでこのページでは、英語の音読の仕方や、私が実感した効果などをお伝えしたいと思います。また、失敗の経験もあるので、それをふまえた音読のコツもお伝えします。
結論を先に言ってしまうと、私にとってはリスニング・発音などに効果抜群。TOEICのスコアを伸ばしたい方にもオススメです! ただし、文章の意味をしっかり意識した音読が重要です。
それでは詳しく見ていきましょう!
※他にも、瞬間英作文、カランメソッドもやってきましたが、とてもオススメです↓
英語の音読の仕方
音読がいいとは分かっていても、具体的なやり方までイメージできていない人もいるかもしれませんね。
そこでまずは、私が実践した音読のやり方を紹介します。
音読パッケージがオススメ
私が主に実践したのは、「音読パッケージ」という方法。森沢洋介さんが開発した方法で、通常の音読にシャドーイングなどを組み合わせた学習法です。
音読で重要なのは、意味が分かっている文を何度も繰り返し読むことなのですが、はっきり言って練習が単調になりがち…。
音読パッケージは、シャドーイングなどを組み合わせることで、学習に変化をつけ、飽きがこないように工夫された方法です。また、様々な練習が組み合わさっていることで、英語力を様々な側面から鍛えることができます。
音読パッケージの具体的なやり方
では、もう少し具体的なやり方を見てみましょう。
音読パッケージは次のような手順で進めます。
- ステップ1文章の意味を把握する
まずテキストを読んで、意味を把握します。
- ステップ2テキストを見ながらリピーティング(5回)
途中途中にポーズ(無音部分)が入った音源を使い、音源を聞いてリピート、音源を聞いてリピートというのを繰り返します。テキストを見ながら行います。
- ステップ3テキストを見て音読(15回)
今度は音源を使わずに、テキストを見て自分で音読します。いわゆる普通の音読ですね。
- ステップ4テキストを見ないでリピーティング(5回)
先ほどのリピーティングを、テキストなしで、音源だけ聞いて行います。
- ステップ5テキストを見ないでシャドーイング(5回)
ポーズのない普通の音源を聞いて、音源のすぐあとをついていくように音読します。テキストは見ずに、音源だけで行います。
このように、ステップ3の通常の音読方法に加えて、リピーティングやシャドーイングを織り交ぜていきます。
変化をつけた音読をすることで、様々な側面から英語力を鍛えるとともに、飽きないようにするわけです。
ここでは概要のみをお伝えしましたので、詳しい方法は、先ほどの書籍をぜひご覧くださいね。
英語音読にオススメの本
では、音読パッケージを実際にやろうと思ったとき、どのテキストを使えばいいのでしょうか。
テキストを選ぶときのポイントは2つあります。
まず気をつけたいのがレベル。ざっと読んだときに意味がだいたいつかめる程度のもの、やさしめのものを選ぶのが重要です。
音読では、意味がらくにつかめるものを繰り返し読むのことが重要なのです。
もう1つのポイントが音源。
音読パッケージでは、リピーティングを行うので、途中途中にポーズが入っていないと練習できません。自作することもできますが、手間ですよね。
森沢さんの書籍など、ポーズつきの音源がついているものがあるので、そうしたものを選びましょう。
これらをクリアしているもので、私がオススメするものを、以下にいくつかあげておきます。参考にしてみてくださいね。
英語の音読を2年続けて感じた効果
ではここから、私が実際に音読をやってみて感じた感想や効果をお伝えします。
トレーニングはちょっと退屈
リピーティングやシャドーイングを織り交ぜることで飽きるのを防止している音読パッケージですが、正直、それでも退屈です。
同じ英文を何十回も繰り返し読むことになるので、なかなか苦痛です。めんどくさくなって、サボってしまう日もたびたびありました。
継続するためには工夫が必要だなと感じました。
私は、音読する場所を変えたり、自分にご褒美を与えてみたりと、あれこれ試行錯誤しました
リスニング力が大幅に向上
退屈さを感じながらのトレーニングでしたが、効果は抜群で,特にリスニング力が大きく向上しました。
具体的に言うと、TOEICのリスニングパートの得点が150点以上あがりました!
英会話教室のレッスンなどでも、相手の言っていることがだいぶ聞こえるようになりました。
音読の効果かどうかは正直わかりませんが、TOEICのリーディングの点数も大きく上がりました。
英語を頭から理解するクセがついた
もう1つ感じた効果が、英語を頭から理解していくようになったこと。
音読の利点の1つとしてよく言われるのが「返り読みするクセを取り除ける」という点です。
例えば、「I replied the email that I received yesterday.」という文章があったとき、日本人は、「えっと、『きのう』『受け取ったメールに』『私は返信した』だな」というように、後から前に戻りながら文章を理解しようとしてしまいます。
ですが、音読では、声を出しながらどんどん先へ進めていくので、返り読みすることができません。
結果として、英語を頭から理解していくクセを身につけることができるのです。
私も実際にこの効果を実感し、聞くときも読むときも、頭からどんどんと理解するクセがついてきました。
また、英文をつくるときも、「I replied the email」「that I received yesterday」「using my mobile phone.」のように、はじめのメインの文に、どんどん修飾を付け加えていくようなことができるようになりました。
英語を英語のまま理解するクセがついた
先ほどと似たようなことですが、日本語を介さずに英語を理解するクセがつきました。
以前は、
「えっと、『私はメールに返信した」だな。で、そのメールは、『きのう受信した』だな」
と、日本語を使いながら、文章を読み解いていました。
いまは、この程度の簡単な文章であれば、英語のまま理解できます。
「英語のまま理解する」というのを言葉で説明するのは難しいのですが、
「Iはreply emailしたんだな。そのemailはreceive yesterdayしたのか」
みたいな感じが近いかもしれません。
まだまだ「英語脳」とまではいきませんが、かなり英語で考える力がついたと感じています。
発音が劇的に向上した
最後にお伝えしたい効果が発音です。これはもう劇的によくなりました。
私も以前は、典型的なカタカナ英語の発音でした。
それが、音源を聞きながら何度も音読を繰り返したことで、ネイティブの発音を何度もまねすることになり、結果、発音が飛躍的に向上しました。
英会話のレッスンを受けると、いつも「発音がいいね」とほめてもらえます。
また、自分で正しい発音ができるようになると、リスニングのときにもそれが生かされ、聞き取りやすくなります。
先ほどリスニング力が向上したとお伝えしましたが、発音がよくなったのも一因かもしれません。
発音がいいとかっこよく、「英語ができる人」という雰囲気が増すので、自信がつくのも大きなメリットですね。
間違った英語音読の仕方と音読のコツ
このように様々な効果をあたえてくれた音読ですが、私はやや間違ったやり方をしていたかなと思っているところもあります。
皆さんが同じ失敗をしないように、ここで私の経験談をお伝えしたいと思います。
意味や構文を意識せずに音読してしまう
同じ文章を繰り返し読んでいると、口が英文に慣れてきて、徐々に、何も考えなくても文章が読めるようになってしまいます。
退屈さとあいまって、ついつい、ぼーっとした状態で、ただただ文章を声に出すだけというトレーニングになってしまうことがありました。
これでは、英語を頭に入れていくというトレーニングになりません。
実際、私のリスニング力は高まったのですが、音だけ聞こえて意味が理解できない場面がいまだに多いです。
音読するときには、
この2つが非常に重要です。
文字情報に意識を集中しすぎてしまう
これも先ほどと同じようなことなのですが、英文を見ながら読むことに集中しすぎて、英語を話すときも聞くときも、頭の中に英語の文章(文字)が浮かぶようになってしまいました。
日本語が浮かぶわけではないので、まだマシではあるのですが、いつも文字としての英文を介してのコミュニケーションになってしまい、聞くときも話すときもどうしてもワンテンポ遅くなってしまいます。
音読をするときには、文字情報に意識を向けすぎず、意味を絵や動きでイメージしながら音読したり、テキストを見ない音源での練習に重点をおいたりすることが重要だと感じています。
まとめ:注意点もあるけれど、音読は圧倒的に効果的な学習法
お伝えしてきたように、音読は、「リスニング力が向上する」「英語のまま考えるクセがつく」「発音がよくなる」というように、メリットがたくさんあります。
そして、「単調な練習なので継続の工夫が必要」「意味を意識しながら音読する」「文字情報を意識しすぎない」といった注意点に気をつけながら練習すれば、より一層効果が出ると思います。
私が経験してきた学習法の中でも、間違いなくオススメできる方法です! ぜひ挑戦してみてくださいね。
※現在は引き続き「カランメソッド」という方法に取り組んでいます。こちらもオススメの学習法です↓